サルまん復活!ちんぺれもひ〜ん!!

「ちんぺれもひ〜ん!」にしてみた(笑)
ちんぴょろすぽ〜ん!」ではメジャーすぎるので…(笑)
最近すっかりブログから遠ざかってましたが、あまり満たされてない私の主婦生活に(笑)久々のビックニュースが訪れたので、数ヶ月ぶりに書いてみようと思いました。

編集家・竹熊健太郎氏のブログ「たけくまメモhttp://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/

を読んで、狂喜乱舞したのは私だけではあるまい。
竹熊氏は最近、愛用自転車「流星号」の「前輪だけ」盗まれる、という笑っていいんだか泣いていいんだか良く分からない(失礼)アクシデントに見舞われてしまい、散々な状態らしいのだが、糞タワケな犯人の似顔絵と名前をネットで公募して、思いっきり馬鹿にしよう、という前向きなんだか後ろ向きなんだか良く分からないことをして怒りを沈めようとしているようなのだが、そんな状況の中で、かの80年代終盤〜90年初めに小学館ビックコミックスピリッツ」で連載されていた大河青春コミック…雁屋 哲・由起 賢「野望の王国」をモチーフとした、「サルでも描けるまんが教室」(共著/天才大御所漫画家・相原コージ氏)の新連載決定!のニュースである。別に自転車の前輪を盗まれもしない、私たちサルまんファンには嬉しいことだらけだ。氏はそんな状況の中で、骨身を削ってサルまんにこれから打ち込まなければならない。涙、涙である。サルまんの新連載が載る(来春4、5月号あたりかららしい)、小学館・「IKKI」という漫画雑誌は私は購入したことがないが氏のためにも、私は毎号定期購読(もちろん買う)することを約束する。ブック・○フで見つける、というちゃちな真似はしないことも約束する。

当時のテンション・パワーを取り戻せるか、という不安を抱いておるようだが、いやいや、氏や相棒の相原コージ氏の活躍を見ると、まだまだいけるでしょう。確かに当時のあの「サルまん」のテンションは異常なものがあったが(瞳孔ひらいてます、みたいな感じ)ブログの「ネタ的に言えば、過去最高のスケールになる!」「どうせやるなら命がけで面白くしたい!」という竹熊氏の鼻息交じりの頼もしい発言は決して私たちを裏切らないであろうと思うので(いままでの氏や相原氏の活躍を見ていれば)「とんち番長2」のように「2ものは成功しない」というセオリーを見事に打ち破ってくれといわんばかりである。

私は打ち破ってくれると固く信じている。

実は私も、一昔前、スピリッツ「野暮編」や、マガジンハウス「コミック アレ!」という今はなき雑誌に掲載(連載)されたことがある、「消えたマイナー漫画家」である。「昔よりもっと面白いものを描いてくれ」ということが、作者にとってどんなに酷なことがよく分かるが、「サルまん」に関していえば、一度「漫画で作者がおかしくなった」パロディを描いているので(それってすごい強みだよな〜)「作者がおかしくなったらおかしくなったでそれもネタとして十分楽しめる」(本当に「どく電波」や「毒でんぱ」とか「三本足のカラス」とか言うようになっても、ネタに見える)稀有な漫画であると思うので、どんどんプレッシャーをかけたいと思う。

竹熊&相原両氏、どうか以前のサルまんを越えるような超面白い漫画を描いてください。チライ・ア・ポッパとか、チライ・ア・ピッペとか言い出してもよいので…。
命がけの漫画を見せてください。
「IKKI」という漫画雑誌を、必ず買いますので!
加藤締造、また出して(笑)

サルまん サルでも描けるまんが教室 21世紀愛蔵版 上巻 (BIG SPIRITS COMICS) サルまん サルでも描けるまんが教室 21世紀愛蔵版 下巻 (BIG SPIRITS COMICS) 月刊 IKKI (イッキ) 2006年 10月号 [雑誌]

みんなのうた「これってホメことば?」紅白出場か?

「課長、『なにげに』歌うまいっすね」
「パパ、『フツーに』美味しいよ」

これってホメことば〜!!(ヘイヘイヘイ!)これってホメことば〜?!(ヘイヘイヘイ!)これえってほぉめぇことぉばぁぁ〜♪

…連日連夜、この歌が頭から離れない。昨日は、子どもにせがまれて携帯サイトから着メロDLしてしまった。今メールの着信音にしている。そう、「なにげに」は「けっこう」、「フツー」は「かなり」。若者の言葉表現に「???」のおじさんの歌…最近ちょっと話題のNHK みんなのうた これってホメことば? 」(byことばおじさんとアナウンサーズ)である。初めて聴いたとき、「また狙って作ったな、しかしこりゃ来るかも」と思ったが、やはり視聴者からの反応がよく、ヒットが確実視されているこということだ。のっぽさんの「グラスホッパー物語」続けとばかりに。

(この歌は、「変な言葉使いやがってバカヤロー!」等、お説教的「世代の隔絶感を嘆く」感じの歌ではなく、「ああ、そういう意味だったのね、ハイハイ勉強になりました♪」っていう素直な「若者とのコミュニケーションに前向き」なニュアンスで仕上がった歌なので(=おじさん側が余裕がある対応)そういう意味でも明るく気持ちよい歌であると思う。だっていやでしょ、「今どきの若者は」って嘆くだけ嘆くだけの歌って)

参照URL
ことばおじさんとアナウンサーズが歌う みんなのうたプロジェクト」
http://www.nhk.or.jp/a-room/project/

サンケイスポーツ「印税は受信料に!NHK史上初アナユニットがCDデビュー」
http://www.sanspo.com/geino/top/gt200608/gt2006082706.html

みんなのうたこれってホメことば?」について

ことばおじさん」ことボーカル・梅津正樹アナウンサー(57)
バックコーラス「アナウンサーズ」
ギター:伊達正隆アナ&塚原愛アナ&高山哲哉アナ&一橋忠之アナ
ドラム:住吉美紀アナ
(↑ポーズのみだと思います。実際演奏しているわけではないでしょう多分)
企画・作詞、バックコーラスを担当した伊達正隆アナ(35)

(どうでもいいけど、昔に比べNHKの男性アナってずいぶん可愛くなったのね。こんなことがないとしみじみチェックしたりしないから、良く分からなかったわ。)


単純なメロディー、覚えやすいフレーズ、「ことばおじさん」および「アナウンサーズ」が入り乱れる、ポップでキュードな合成画像(アニメ入り)思わず引き込まれてしまう。うーん、ヒット曲のすべてを満たしている。こりゃ「およげ!たいやきくん」→「だんご三兄弟」以来の久々ビッグウェイブがくるかも知れない。いやマジで。なんせうちの「小1・年長・年少」の3馬鹿兄弟がお気に入りで歌いまくっているくらいだもの。覚えちゃったみたいで、朝から晩まで「これってホメことば〜」ばっかり。いい加減うざいいや、子どもの世界からのヒットって、「とびひ」みたいに飛び散るのが早いんだよ、ホント。9月下旬にはマツケンサンバを越していると思うね、あたしゃ。

昨日、28日NHKホールにおいて「ミュージックエクスプレス」収録のため、初めて一般客の前で歌ったそうだ。この収録の放送日が9月24日だそうで、その放送の2日前の9月22日にはCDとDVDを発売予定である。この放送日をきっかけに、一気にブレイクしそうな予感である(「みんなのうた」見ない世代にも広まるからな)。

秋には(多分↑同じ時期くらいだろうな)カラオケにも収録されるということなので、多分おやじの世界にスペイン風邪並に広がるのは確実と思われる。「覚えやすい」「受ける」「盛り上がる」三拍子揃ったこの歌、ぜってー忘年会で一番歌われる歌になるね(笑)多分、おやじたちがカラオケで歌いまくる時期には、子どもの世界では熱がクールダウンしている頃だろう。そんで、多分年明けとともに下火になっていく。でもその頃には何億円も儲けてる頃だろうな。NHKのアナウンサーたちには、お給料以外一銭も入らないと思うが(「特殊勤務手当」なんてもらえるのかも知れないけど)、本人たちも楽しそうだしいいか。特にボーカルの「ことばおじさん梅津正樹アナウンサー(笑)仕事を超越して生き生きしているな。きっとアナウンサー生活35年の中で一番楽しい仕事にめぐり合ったんじゃないだろうか。一見堅物そうだが、素顔はお茶目な人なんだろう。いや、NHKに忠誠心を誓っているがゆえノリノリな「フリ」をしているのかも??「じゅしんりょうふばらい分、稼がなアカン!」と…まあどっちでもいいが、この人見てるとなんか癒されるよ(笑)

とにかく「ことばおじさんとアナウンサーズ」、この先予定が揃い踏みだそうで。
9月2日(土)NHK総合「土曜スタジオパーク」(14:00〜15:00)で特集が放送されるようだ。ひとまずはこの番組チェック!して見るといいかも知れない。さて、予想通り「だんこ三兄弟」に続くブームになるかしら??

これってホメことば?

これってホメことば?

「ビワさん」に最強ライバル?慎吾「ニワさん」登場(笑)

おりからのスピリチュアルブームで、美輪さんひっぱりだこだな(笑)
物まねでも。
土田晃之がやっていると判明した、「くりぃむしちゅーのたりらりでイキます!」のコーナー「オーラの沼」の「ビワさん」に続き、「SMAP×SMAPでは本日「ニワさん」が登場した。香取慎吾が扮する「ニワさん」。いや、腹をかかえて笑ったね(笑)

土田の「ビワさん」はたいしたことしゃべらなくても、その佇まいで笑えたが(『不細工な美輪さん』というのも笑いのエッセンスにあったと思う。以前の日記に、『ビワさんと比べると美輪さん本人はとても綺麗に見えた』と書いたことあるし)慎吾ちゃんの「ニワさん」は、「美輪さんスタイル」=「派手な女装」をさせても、やはり色男がやるから、「女装しても違和感のないイイ女」になってしまい外見ではあまり笑いは取れないと思うが、ささいな表情・しぐさとか節回しとかが特徴つかんでよく似ていた。「さよぉでございやすか」(笑)とかの言い方とか。

(まあ、さすがに本日の「ビストロスマップ」ゲストであった美輪さん本人の前では、慎吾ちゃんは「化粧しただけのきれいな顔」で「ニワさん」として出ていたが、美輪さんのいない「ニワさん」コーナーの中では、唇はオバQ口裂け女のように口紅を大きく塗りたくり、美輪さんそっくりな眉毛ラインはもとより目の下・口元のシワ、鼻の穴なんかも黒く書いて、「ああこりゃこの姿でビストロの美輪さんの前には出られなかったろう」というほど、ことごとくちゃかすデフォルメしてとてもよく似ていたが)

いやあ、美輪さんは昔は美貌の人だから、リアリティを追求して物まねするとしたら、やはり二枚目がよいのだろう。土田のような外見的に3枚目がやると、笑いは取れるがそこまでである。「うはは、ぶっさいくなビワさんだな〜!」で終わりって感じ。しぐさ・表情が似ていても、まず外見のギャグで笑われてしまう(幸か不幸か)。
慎吾ちゃんは背がでかいので小柄な美輪さんを真似するのは難しそうだが、美男子なので、顔の造形等表面的な美輪さんの真似はリアリティを追求できると思う(あの、顔のシワ!唇!そっくりだったし・笑)あとはいかに、美輪さんを自分に憑依させるかだな。今でも十分そっくりだったけど、ニワさん。

どうかこれからも末永くスマスマで、スピリチュアルの世界を普及させて欲しい、ニワさん(笑)土田のビワさんも、そんで本家美輪さんも、ニワさんに負けないよう頑張れ〜!…ああ、何がなんだか。

「24時間テレビ」今年も夏の終わりを実感しました。

日本テレビ系列「24時間テレビ29『絆〜今、私たちにできること〜』」

メインパーソナリティーKAT−TUN
亀梨和也・赤西 仁・田口淳之介
田中 聖・上田竜也・中丸雄一
ラソンランナー: アンガールズ
チャリティパーソナリティー篠原涼子
番組パーソナリティー久本雅美 くりぃむしちゅー
総合司会: 徳光和夫 西尾由佳理日本テレビアナウンサー)

平成18年8月27日(日)現在の募金金額は、296,495,232円だそうだ。これすごいっすよね。募金額がこれ。日本って本当豊かなのね(汗)


今年も放送された24時間テレビ」。くりぃむしちゅーはTBS「王様のブランチ」で「海砂利水魚」としてリポーターしていた頃から見ているけど、ホント大物になってきたよな。オーラが出てきたね、オーラが(笑)
本題に入るが、いつの間にか萩本欽一アグネス・チャンも出なくなっていて、いつの間にか手塚治虫のアニメが放送されなくなった24時間テレビ(いつの時代の話だ)。今年も見た。最後だけ。

※「KAT−TUN」・「亀梨和也」・「赤西 仁」で検索してこのブログにやってきた方々、すみません。以下、ほとんど彼らについて触れてないのであしからず…ごめんちゃい。唯一、触れるとすれば、「サライ」の大団円で、赤西くんの次に堺正章がカメラに映ったのを見て、「ああ、赤西くん(あと亀梨くんも若干)の髪型は、昔『時間ですよ』をやっていたころのマチャアキの髪型に似てるな〜ちょっとだけ」ということだけである。そんだけ。すみません(笑)

「今年も見た」と言っても、24時間テレビを24時間見ているわけではなく(笑・当たり前か)毎年、ラソンのゴールのところからだけ見ている。

脱力お笑いコンビのアンガールズ」、期待通りゴールしても大泣きでどうのこうのってやらなかったので、見ていてさわやかだった(笑)泣きのシーンで、ぼけて突っ込んで、ああいうどこまでもウエッティにならずに乾いているのは良いなあ。ゴールしてててもテンション低めでホント感動した。アンガが、ゴールの感動&ハイテンションで涙流しながら「ジャンカジャンカ」やったらどうしようかと思ったよ(笑)いや、多分いたたまれなくなって(寒くなって)チャンネル変えるね。いやそのキャラに合った「ゴール後の反応」されるのが一番だね。ハイテンション系だと感涙号泣しまくりでいいんだが、そうじゃないと目を潤ます程度にしておいて欲しい。アンガは田中の方は目は少し潤んでたようだが、基本的なテンションは全く同じだったので、良い意味「プロ」だと思った。きっと本人たちはそこまで考えてリアクションしてないだろうが(笑)
そこだけしか見ないでえらそうに語るなって感じだが。番組終了間近のみ、なぜ見るか。ただ単に、「(ゴールできるようになっているんだろうが)、この芸人はゴールできるか?」という興味と、「なんでもかんでもひっくるめていやおうなしにこの歌で『大団円』にしましょう」という、谷村新司作詞・弾厚作作曲「サライ」が聴きたいからである(ちなみに弾厚作加山雄三ペンネームである)。いや、一種の「時節の確認」というか。感覚として、一年の流れの中で、今ここにいるんだな〜ということを、カレンダーで確認するのではなく、気候や風の匂いと共に実感したいというか。正直、24時間テレビにおける「サライ」の意味は、それに集約されていると思う(笑)

紅白歌合戦」のにぎやかさから一瞬にして静寂さの中、「ごぉぉぉん」と鐘をつく坊さんの姿を見て「今年の終わり」を実感するのと同じく(紅白よりもこの方が大団円って感じがするね)、「24時間テレビ」で「サライ」を耳にすることによって「本年度の夏の終わり」を実感する「国民的場面」「国民的時間」になっているのではあるまいかね。「あー、まだ暑いんだけど、夏ももう終わりなんだな〜」みたいな。現在進行形の季節よりも、季節的である。一足お先に秋を告げるのが「サライ」。

この「サライ」、1992年8月29、30日に日本テレビ系で放送された「24時間テレビ15 愛の歌声は地球を救う」のテーマ・ソングとして誕生したそうだ。確かこの時見たのを覚えてるが、曲を作るに当たって視聴者から「思いを込めた言葉」を会場にファックスしてもらったんじゃなかったか?そんで、その言葉を選びつなげあわせながら、谷村新司加山雄三が「楽屋」で共同作業で歌作ったんじゃなかったんだっけ。で、その会の「24時間テレビ」のラストで完成した歌を披露…だったと思う。そう、皆の力で「サライ」ができた。そんな感じだったと思う。楽屋で、膨大なファックスの山に、新司と雄三がギター抱えながらなんやら話し合っていたシーンだけ良く覚えている。

当時、完成した歌を聴いて(今みたいな壮大な?BGMはなかったように思うが)、「ああ、本当に、新司と雄三っぽい、優等生な曲だなあ」と素直に感心したのをよく覚えている。まさかそれから14年後の自分が、この曲で秋の訪れを確認するとは思いもよらなかったが、その時は。それほど、よく言えば「欠点のない」悪く言えば「特徴のない」優等生的名曲・「サライ」が人々の耳(人々の耳っつーか最低限私の耳に)に馴染んだといえよう。ついでに1992年というと、チャリティーラソンも始まった年なのね(ランナーは間寛平。確か、この年は棄権したんじゃなかったか?翌年リベンジで完走したと思う)現在の「24時間テレビ」は、1992年にその原型が出来たといえよう。あれから14年もたってしまった。うわー、そのときの番組パーソナリティーは「ダウンタウン」か。当時「松本人志が泣いたか泣かなかったか」で「ガキの使いやあらへんで!」で話題になっていたが、そうかあ〜あれからもう14年か〜。当時私18でした。…なんか、本当、時の流れは速いっす。

参照URL
24時間テレビの歴史」
http://www.geocities.jp/bigsabotenjp/index6.html

ジャニーズ、久本雅美柴田理恵…毒々しいことを書くのは承知だが、マスコミもメディアも「黙らす」巨大事務所&○○学会、そんで人々の善意によって支えられているのがこの「24時間テレビ」なんですね。いや、「サライ」の大団円見てたら、しみじみそう思っちゃったよ。あと、あまり普段テレビで見てない人の「今の状態」も確認できてよい。加山雄三(顔しわっぽくなったなあ、髪相変わらず黒々だけど)、谷村新司(白くなったな〜)、松本明子(老けたな〜)、石田純一…願わくばここに「森繁」がいたら(笑・一気に大団円ぽくなるよな)ホント「あの芸能人の今の状態」確認が出来てよかったのだが。塩沢ときとか、ムキムキマンとか、エマニエル坊やとか、ケンちゃんシリーズのケンちゃんとか、リンリンランランとか桑江知子とかも。それじゃ「あの人は今?!」に乗っとられてしまうか。

とにかく、本年の「夏」が終わりそうです。
サライ」を聴くと、ホント大晦日まであっとゆー間なんだよなあ…。

サライ

サライ

谷村新司の↓

サライ

サライ

加山雄三の↓

サライ

サライ

「オーラの沼」(笑)ビワさんやってんの誰よ?

NTV「くりぃむしちゅーのたりらりでイキます!!」(毎週木曜7:58〜)

というものを、初めて見た。あまり(つーかほとんど)お笑いバラエティは見ないのだが、オーラの泉ファンとしては、どうしてもオーラの沼というものを押さえておかないと!(笑)意気込んでチャンネルを日テレに合わせた。「オーラの沼」というのは、説明するまでもなくテレ朝「オーラの泉」のパロディで、くりぃむ上田がMCを務め、くりぃむ有田扮する江原啓之のマガイモノ「あ原啓之」と、………。

…誰じゃい!美輪さんのパロディ「ビワさん」演じてるの!(笑)
いや、マジでこの人、誰??(笑)私がお笑い芸人に疎いのかなんだか知らんが、さっぱり分からない。
誰か教えてくれ、いやほんとに。昔、14年くらい前、関口宏の「知ってるつもり?!」を、フジ系列「ウンナンやるならやらねば!」だか「誰かがやらねば!」だか忘れたが「知ってるつもりつもって?!」とパロッてやっていたが、その中に「加山雄三」の物まね「くわ山雄三」という人が出ていたが、その人並みに、誰がやってるのか分からない、ビワさん。(たとえが長いっつーの。汗)

有田といえばやはりアントニオ猪木渡辺謙の物まねが一番似てると思うが、江原さんの真似もまあまあ…似てはいた。まだ江原さんが有田に憑依してないね、でも(笑)江原…いや、有田扮する「あ原さん」は、江原さんのしゃべり方を真似はしているが、やはりまだまだつめが甘い。今ではすっかり御馴染みになった、江原さんの口癖「えーとね」「○○でいて〜」「というかね」「こういうこと言うと信じてもらえないと思うんだけどね」等まだマスターしてなかったね(笑)顔は若干似てはいるんだから、まだまだあ原さん、江原さんに近づく余地はあると思う。

ビワさんは、もうそこに座っているだけでいいや。そんだけで笑えた(笑)
太平シローが年取ったみたいな顔してあまりしゃべらず椅子に腰かけていたが(ホントに誰がやってるんだよ)、こういう物まねを見ると、いや美輪さんって綺麗なんだなって素直に感心する(笑)不躾だけど、美輪さんって、昭和10年生まれの御年71歳の「おじいさん」でしょ???いや、ライトアップもあるんだろうが、あの肌とデコルテの白さと艶、綺麗過ぎるわ。こういう「普通の男が美輪さんの真似をして」、比べると
いかに美輪さんが綺麗で身体磨きに余念がないのか良くわかる。すごいよ、ありゃ。
おすぎとピーコの二人も61歳!だけど、肌ツヤツヤだもんな…「女の48歳」くらいに見える。やはり肌の手入れは念入りにしてるんだろうな…って話がズレまくってるな。

そうだ「オーラの沼」の話だ。

リアリティを追求した「オーラの泉」パロディとしては面白かったが、コーナー自体はあまり面白くなかったよはっきり言って(笑)いや、ゲストの郷ひろみだったから面白くなかったのかも知れない(郷ってリアクションがホント昔のアイドルのまんまだよね。「アハハハ〜」と笑っていればよい、と躾けられた時代の。あまり気が利いた言葉が出てこないというか。いや、50歳でアイドルっぽいのもすごい話だけど。しかし、郷ひろみの50歳もすごいな。)。変な体操を郷にやらせて笑いとらなくていいから、ずっとオーラのパロディに徹して欲しかった。そう、あ原さんによるオーラ解析・あてずっぽうなふざけた霊視をして欲しい。前世・守護霊から、ビワさんの「御言葉」まで。そのとんちんかん具合がまた面白そうなんだけど…「沼」をまったく「泉」のパロディにしちゃうと、なんかしかる方面からクレームが来るのかしら(笑)

願わくば、「沼」を見た「泉」出演者たちの感想が知りたいわ(笑)

多分、

国分太一…美輪と江原の顔色伺いながら爆笑、て感じか。
江原さん…いつものあの満面の笑みにちょっとひきつりを加えて「シシシ」と笑う感じ?
美輪さん…口をすぼめてお愛想笑い。でも目が笑ってない。か、無邪気に「お上品爆笑」するかのどっちか。
さすが美輪さんのリアクションは読めない。

もっと内容が面白くなることを期待して、これからも「オーラの沼」を見続けていくだろう。頑張ってくれ、あ原さん、ビワさん。もっと「江原さん・美輪さん」お二人の真似をリアルに追及していってください。

美輪明宏「ヨイトマケの唄」…耳演劇。是非聴くべし。

今夜、(つーか昨晩になるのか)毎度水曜日のお楽しみ・テレビ朝日系列「国分太一・美輪明宏・江原啓之のオーラの泉を見た。内容の面白さ(霊はいるかいないか信じるか信じないか、そういう野暮な次元は置いて置いて)はもとより、(江原さん曰く)「フジの『天国からの手紙』と共に、「かつてのおどろおどろしい心霊番組をようやくここまで高めた」という気概に惚れ、いつも見ている。

今回のゲストは、24時間テレビでも走った、「行列のできる法律相談所」でおなじみのあの丸山和也弁護士。人情派弁護士という肩書きだが、国分太一も言っていたがまるで「タレント・丸山弁護士」(弁護士、までが名前ね)とっいってもいいほどの砕けた(というかただ単に酔っ払いオヤジのような)弁護士で、正直自分はあまりというか全く興味がなかった。丸山弁護士よりも栄!滝田栄だせよ!オーラに!と愚痴っていたのだが。見ていたら、しごく真面目な面持ちで人生観や自分を「素直」に語る丸山弁護士にちょっとびっくりした。なんだ、この素人っぽさは(笑)まあタレントみたいだけど一応は素人なんで当然といえば当然だが、プロの歌手である細川たかしの時のそうだったが、番組というのを忘れているというか、無防備に素になりきってしまっていて、「自分の人生をマジで知りたい」という切実さが丸見えで、「こらこら、あなた仕事はどうしましたか」とテレビに向かって言いたくなるほど借りてきた猫状態に見えた(たかしは真剣な目で江原さんに「私の寿命はどれくらいですかね???」と訊いていたしな)

で、感想としては、面白かったは面白かったし毎度タメになったのだけど、ここで丸山弁護士の前世とか守護霊とかが僧侶だったのキリスト教徒だったことへの感想文を書いても仕方がないし面白くないと思うので(笑)番組の中で丸山が語っていた、美輪明宏ヨイトマケの唄について語って行きたい。

ヨイトマケの唄」作詞・作曲/丸山(美輪)明宏 1966 キングレコード

※ちなみに「ヨイトマケ」とは、「建築の地固めをする際に、大きなつちの綱を引くときのかけ声。転じて、これに従事する人足。多くは女性」(広辞林)ということである。

※「土方」という表現が、わけの分からぬ民放の放送規制にひっかかり、長い間民放テレビ局においては放送されなかった。単純に「土方」という言葉が「差別用語」だからであるという理由で。この歌を聴けば、差別的な内容で使用しているのか分かると思うのだけどねえ。摩訶不思議。ちなみに厳しそうなNHKでは「OK」だったそうな。

この唄は、高度成長期、社会の底辺で頑張っているのをあざ笑うような風潮があるときに、そんなものを蹴散らすような、汗水垂らして頑張っている人の「応援歌」のつもりで美輪さんは作ったそうな。社会の底辺…美輪さんの小学校の時の授業参観で、貧しい家の子の母親が、教室の隅に小さくなって姉さんかむりで土方の格好をして立っていた。休み時間になり、鼻を垂らした自分の子がお母さんうれしくて飛び掛ってくると、その子の鼻水を「チョロロッ」と吸って、教室の前の庭に「ペッ」と吐き棄てた。小学生だった美輪明宏は「ああ、汚い!」と思うと同時に、そのなりふりかまわない母親の愛に、強い衝撃を受けたという。社会の底辺で働く母の強い母性愛その母親の計り知れない愛情と、その愛情に言葉もないほど感謝の念を抱いている子どもの、唄と言う枠を超えて表現されているのが「ヨイトマケの唄」。

これを聴いた時の衝撃は、私自身忘れられない。初めて聴いたのは、3人目の子どもを出産した晩であった。間違いないと思うが、2003年1月10日の深夜、NHK教育テレビで「ETV特集美輪明宏」の再放送をしていたと思う。興奮して眠れないのでテレビをつけて、目に映ったものが美輪さんらしからぬハイネックセーターに黒いズボン・薄い化粧で、その姿で歌い上げたのがこのヨイトマケの唄であった。

こんなに、勝手に、歌の内容が映像になってリアルに心に浮かび上がり、涙を止めることが不可能で、胸が苦しくなる歌、初めてであった。出産直後の独特の精神状態…涙もろさとはまた関係なく、母親の愛の偉大さに、私は子を産み終えた体で自分の母親に思いをはせた。

美輪さん曰く、「(かつての銀座で)歌の出だし、『♪とうちゃんのため〜なら〜』を歌うと、皆笑う。しかし、歌い終わるころには皆一様に涙を流していた」という。実際その通りだ。大正琴の切ないメロディー。唄の中の少年は、貧乏でいじめぬかれている。抱きしめてなぐさめてもらおうとかあちゃんの仕事場に走ったら、姉さんかむりで泥と汗にまみれ、天に向かって声をかけている『働いているかあちゃん』の姿を見た。その姿を見て、「勉強するよ」と言いながら学校に戻るわけだ。少年は、何度かグレかけたが、それでも一生懸命勉強して大学も出て、「エンジニア」になった。しかし、ここまで育ててくれた、「汗と泥にまみれていたかあちゃん」は、もういない。苦労かけるだけかけて、死んでしまった。天に向かって少年は叫ぶ。「かあちゃん、見てくれ、この姿」。かあちゃんのおかげでここまで立派になったよと。

涙がだあああああ〜〜っ!である。ここまでこれ打つだけで。
唄の最後、聴くも者の涙腺にとどめを刺す。多分、涙を我慢して目に溜めていた人も、ここで堰が切れてしまうんでないか。

「今も聞こえるあの子守唄」が、聞こえるのだ。かあちゃんが、声を振り絞るように唄う。「…とうちゃんのためなら、エンヤコラ…!子どものためなら、エンヤコラ…!!」

美輪明宏、ニクイねっこのぉ!ド根性ガエル!である。(恐れ多い方に怖いもの知らずな書き方をしてしまった。汗)

つーか、これで泣かない人っているの??

いや、この唄はマジですごいと思う。ホント、起承転結での盛り上がりがなんとも言えない。これほど胸にせまり来る歌って、私は知らない。聴いたことのない人は(若者はオーラで美輪さん知ってても、歌を歌う人だって知らない人もいるかもね)是非聴いてください。「耳演劇」だから。勝手に名づけているが。耳で聞くお芝居。このヨイトマケの唄は、ちょっとした演劇に相当するものだと思います。ラジオドラマは比じゃないね。

皆、聴き終わったあと、それぞれの母親のことに思いをはせるんじゃないかなあ。
私も苦労かけたからなあ。「学校行きたくない」って、何度言ったことか。かあちゃん、ごめんよ、何度も仮病つかって体温計を脇に挟んで「ダッシュこすり」して意図的に上げたことあるんだよお。その都度、働いている貴女は、仕事休めるかどうか、他の人に代わってもらえるかどうか、朝から電話で頭下げていたね。高校生になっても、学校が嫌で駅まで行ったものの身を翻し帰って来ちゃって本屋や図書館で時間潰してたこと何度もあるんだよ。かあちゃんは今でも知らないと思うけど…

親になって本当に、母親の苦労が分かる。どれだけ一生懸命子どものためにつくしてきたことか。まったく見返りを求めることなく。子どもの時はそれがどんなにありがたいことか、全く分からなかった。本当母性っつーもんは無償の愛だと思う。決して見限ることなどなく、こんな私に付き合ってくれた。…孝行しなくちゃなあ。

ヨイトマケの唄/いとしの銀巴里/人の気も知らないで

ヨイトマケの唄/いとしの銀巴里/人の気も知らないで

ついでに。

浪漫(ゆめ)-さらば昨日よ-

浪漫(ゆめ)-さらば昨日よ-

をいをい、「最後のナイチンゲール」よ!

終戦記念特別ドラマ ひめゆり隊と同じ戦火を生きた少女の記録 最後のナイチンゲール

見ました。戦争関連のドラマはほとんど見ているので、いわゆるひとつの「習慣」ということで。感想。実話でもなんでもない、ただ単に沖縄戦を部隊にした「ありえねー!」満載フィクションだった。

いや番宣を見たときから不吉な予感はしていたのだよ。
(それは言わずもがな、テーマ曲に、故「本田美奈子.」が歌う「アメイジング・グレイス」が使われていたからだ。番宣でさえテロップで「歌・本田美奈子.」なんてわざわざ書かれていた。ようはそれが一つの「売り」だったのね。
をいをい、アメリカの奴隷商人が改心して作った歌(事実)が、なんで沖縄戦をモチーフにしたドラマのテーマ曲に選曲されるんだあ?こりゃもう「戦争」と「美奈子.」を使った「意図的涙腺狙い」ドラマだね!とは思っていたのだが(笑・じゃあ見るなよって感じだが)ここまで期待を裏切ってくれるとは思いもよらんかった。

「戦争」というものを題材にして、明らかなフィクションでも過剰演出でも、「思いが伝われば」良いというのはどうだろうかと思う。「製作者の伝えたい抽象的な思いが、戦争という舞台を借りて、明らかな過剰演出が混じっても具体性を帯び伝えることができれば」というのは、実際戦争を体験した方々に失礼なんじゃないかと思う。企画プロデューサーは遊川和彦か。そーかそーか(笑)一昨年は「さとうきび畑」、昨年は松たか子の広島の原爆のも、確かにアレだったな(笑)

多分(というか明らかに)このドラマは、「生命の尊さ」を謳っていると思う。なんせ主人公が助産師だ。あー命はドラマになるなあ。そんで従軍看護婦がようけいて、傷痍兵を看護するわけだ。あー命はドラマになるなあ。んで戦火の中、赤子を取り上げる。あー命はドラマになるなあ。出産最中は取り囲むアメリカ兵も日本兵もおとなしく見守る。ほらほんと命はドラマになるでしょ。で、勘違いからその場でドンパチ始まって産婦がお母さんになった途端打たれて死んじゃうのよ。赤ちゃんも。まあ、なんて残酷、戦争って!ね〜命ってホントドラマになりますねえ。で、好き合ってる助産師役の長谷川京子庇って腕に重傷を負った椎名桔平死ぬ前にハセキョーとまぐわうの。…ああ、命ってドラマに…

なるかああああ〜!!!腕から血がどくどく噴出してんのに、まぐわっとる余裕あるかあ〜!!ハセキョーも上に乗るなあ〜!桔平も雄叫びあげんな〜!!

り、りありちーが…りありちーはどこ行ったんでしょうね母さん。僕のあのりありちーは…。

ここまでドラマで脱力したのは、初めてかも。いや、正直な話。

沖縄の戦火をかいくぐって来た人たちや、従軍看護婦だった方々が見たら、どう思うんでしょう。「戦争ってあんな呑気なもんじゃない」きっと一様にそう言うと思うが。イコール「戦争知らんやつらは、戦争があんな呑気なもんだったと誤解しないだろうか」と危機感を抱くんじゃないかなあ。現代が作る戦争ドラマの宿命だが、なんて綺麗に呑気にロマンチックに描かれているんだろう、戦争。画面から汗と血のにおいが全く伝わってこない。それは仕方ないにせよ、血を流して瀕死の状態でのセックスはあれは酷いだろう。男と女のまぐわい、子作り行為がたとえ「命の尊さ」、「愛しあう素晴らしさ」「生きている」証だったとしても。まぐわいの終盤、桔平がハセキョーの上になって抱きしめたが、動くんだろうか身体。
製作サイドが伝えたいことは、確かに理解できた。
しかしあまりにつっこみどころ満載で、涙腺がゆるい、もうガバガバガバ子の私でも(笑)今回はちっとも緩まなかった。先週同じ番組域で放送された「2千人の孤児の母 澤田美喜物語 ~母たるは地獄のごとく~」.
は目が腫れるほどボロボロ泣いたのに。

あれも高橋かおりの年配スタイルがコントのおばあちゃん以外の何者でもなかったことや、ケン役の「カシアス内藤(プロボクシングジム会長)」が台詞棒読みだったことや、なんでバーバラ役の中山エミリが年取ったら辺見マリになるのか…等、突っ込み所満載だったが、やはり実話に忠実に描いているからか、ホントに泣けた。

あれは実話だからいいんであって。あれがフィクションだったら、「あんな時代にアメリカ兵と日本人女のハーフの孤児院作った人間がいたわきゃねーだろ」って「なめとんのか」ドラマになってたわな。

最後のナイチンゲール」。
モデル上がりの人形みたいに見目麗しい女優と(整いすぎて感情移入できないのね、助産師役が室井滋なんかだったらちょっとマシだったかも知れないけど)従軍看護婦演じる「眉毛の整った」従軍看護婦たち。「玉城」とか「照屋」とか、苗字の割りには顔が「やまとぅー(大和の人…本土の人って意味)」だったな(笑)沖縄の綺麗な海。出産の時、日本兵アメリカ兵もただじっと見守る「美しい時間」。死ぬ間際の彼と、生きる喜びを味わう「美しいセックス」。まぐわい後、「あなたも頑張って生きてね」とお腹に話かけるハセキョー(このシーンは本当に寒い)ハセキョー亡き後、沖縄兵に降伏を言い渡されて、海に飛び込んで自決する住民を見つめながら、「私たちは生きるわ」と白旗を上げる女学生たち。女学生の一人、成海璃子が戦後助産師になり、現在、(老いて八千草薫にバトンタッチ)お産で苦しむ若い妊婦に「私は戦争の中でうんたら」説教を始め、勇気づけられた妊婦が頑張って産む。そう、陣痛中にそんな余裕などない。(私自身3人出産経験あるが、助産師が陣痛の間「戦争中は…」うんたら説教始めたら、きっとその助産師のアゴを蹴っ飛ばすね・笑

…ああ、目にお星様がキラキラ…桔平の足は股下150センチくらいあって…。

以上、実話を元にしたのでもなんでもない話の、まったくリアリティーに欠けた「沖縄戦物語」。なんか里中満智子あたりが描きそうだな(笑)こんな70年代の少女漫画みたいな(それじゃ70年代の少女漫画に失礼か)「終戦記念特別ドラマ」、実際戦火をかいくぐってきた方たちに対してとても失礼なんじゃないかと思う、しつこいようだが。22日の朝日新聞のテレビ欄「試写室」に、「物語後半の出産シーンと大胆な性愛描写に、戦争が遠くなったことを感じた」と書いてあったが、
全く同感。「戦争の悲惨さを現代に語り継ぐのが役目」の終戦記念ドラマが、「戦争が遠い過去のもの」に描いてどうする!!

あ、意外にそれが目的かも…。(笑)

今がいかに戦争が過去のものになり、「こんなフィクションが作れちゃうほど」遠いものになったが、「なんやかんや言ってもあんたら、今は平和なんですよ」ということが製作サイド側の意図にあったのかも(笑)

まあいいや。とにかく、戦争という舞台・時代設定を「愛」や「ロマン」を語るスパイスにしないでくれ。それが実話だったら泣けるが、フィクションだったら「なめとんのか」。

…中学生の頃、夏休みの読書感想文で、「悲しい話だと書きやすいから、戦争の話がいい」とひめゆりの塔を選んだことがある。戦争の話は現代の豊かさを比較できるから、感想が書きやすいのだ。ちなみに高校生になっても「火垂るの墓」とかを選んでた(汗)
そう、戦争の話は、悲劇だから、物語(感想文も含む)が成り立ちやすいのね。

だからこそ、今回「最後のナイチンゲール」はやりすぎだったと思う。話は確かに作りやすかったはずだ。無論ドンパチやってばたばた人が死んだから、生理的にも「戦争の悲惨さ」も伝わって来た。
しかし「愛」「命」を盛り込みすぎて、「寒く」なってしまったとは確かに思う。

とどめの一刺し。
本田美奈子.の「アメイジング.グレイス」。私は美奈子.の闘病から最後までを描いたノンフィクションでこの曲が流れている間中ずっと涙腺ゆるみっぱなしだったが、今回はあまりにもミスマッチ過ぎてまったくうるうる来なかった。やはりドラマや歌にもTPOってもんがいかに大事か思い知らされた。あれは冒頭にも述べたが、まったく場違いな歌。

参照URL「アメイジング・グレイス物語」
http://www.hi-ho.ne.jp/luke852/agstory.html

戦争を経験した方々と、お空の本田美奈子.&戦没者に謝って欲しいようなドラマだった…。

(結局、なら見るな!ってことだな。。)

アメイジング・グレイス (DVD付)

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