最強列伝〜滝田栄〜

滝田栄。1950年12月5日生まれ。いて座。千葉出身。「B型」



中大仏文科中退のインテリ。代表作は大河ドラマ徳川家康」「草燃える」(「抜刀術四段」を持つ彼の殺陣は見事すぎる)。舞台「レ・ミゼラブル」そんで…ブランド消失前の雪印が提供だった「料理バンザイ!」。趣味は陶芸や仏像彫刻など。「救心」のCMで仏像彫ってたが、あれはご自身の作品なんだろうと思う。祖父の弟は、大正時代活躍した横綱鳳谷五郎だという。体がでかいのは家系か。



加藤剛」似の精悍で優しいマスクに(実際私は中学生くらいまで栄と剛の区別がつかなかった)デビュー当時からトレードマーク(勝手にトレードマークにしちゃってるが)の8:2分け。また中途半端な「分け目」だが(笑)7:3でもないし9:1でもなさそうなんで、8:2分けと表現した。



最近、もっぱら注目の的である。いや、世間一般ではあまり注目されてないのかも知れないが(笑)私個人的に、今、栄から目が離せない。



誰も私にそんな質問を投げかけてこないことを承知で書くが、「今、もっとも最強な芸能有名人といったら誰か?」と聞かれたら、私は迷わず答えるであろう。「それは滝田栄だ」と。「…Sakae Takita」(←日本代表を読み上げるジーコ元監督の声&読みで。笑)



彼は「レインボーマン」である。いきなりだが。だってインドの山奥で修行して来たんだもの。ネタでなく、インドのあらゆるところで座禅を組んで来たらしい。2年間。



レミゼ勇退した時期と(本人曰く、「加齢により体力がもたなかった」)と同時に20年続いた「料理バンザイ!」も雪印があんなことになってしまったので(あの時の騒動で栄は心が張り裂けんばかりの苦痛を味わったという)打ち切られた時期とが重なり、これを機に、もともと10年以上前から座禅に励んで来た栄、まず家族に「出家したいんだが」(笑)と切り出したそうな。だが、娘さんに「私はもっと勉強したいので、あと10年待ってくれ」(笑)と言われ、「それもそうだ。ではちょっと自由にされてくれ」(笑)ということで、インドに修行の旅に出たわけある。インドには「レミゼ」終演の翌日発った。これもすごい(笑)いてもたってもいられなかったんだろうな。インドのお寺や川辺や山など、ありとあらゆるところで座って来たそうな。



そんな栄、2年インドで修行して来て、ダイバダッタの魂を宿したかどうかは知らないが、日本に帰って来た。2006年現在、映画に出たり(「不撓不屈」…ドイツ語スピーチは栄も自画自賛の拍手喝采もの)、テレビの旅番組で娘さんと旅して美味な料理にあの笑顔でにんまり舌鼓を打ったりしている。そういう「役者・タレント活動」は多分栄の「家族を養うための経済活動」(笑)なんであって、きっともう本業ではないだろう。あくまで余力でそういうことをしているのだろうと思う(いやすべてにおき全身全霊なのは当然のこととし)、というのも、「仏像彫刻」と「座禅」に打ち込む姿が凄まじ過ぎるのだ。「全身全霊」という表現では収まりきれないという感じ。「栄、なんであんたまたそんな…」という感じである(笑)「栄のすべて」をかけているという感じ。「栄の血と肉と骨と皮が」、もうそのためだけに存在しているって感じ。とにかく、メディアでも紹介されているが、その仏像彫刻は凄い。上手いとか、素晴らしいとか造形的なことではなく(無論それもあるがそれ以上に)栄とその仏像彫刻から出るオーラ尋常ではない。そのオーラに触れると、「…なんでこの人はここまで仏像彫刻にのめりこんじゃったんだろう…」という「何があったの?栄」的な感情から、感嘆ではなく「疑問」の感情により人々を無口にさせてしまうのだ。



栄は俳優である。俳優でも絵画(八代亜紀工藤静香の二科展等)とか趣味(清水國明の自然塾等)とか特技(稲川淳二桜金造・やるせなす中村による「怪談」「霊体験」等)で「売る」人もいるし、マッチやジミー大西のように「趣味が高じてそっちが本業」になってしまった人たちもいるわけだが、栄の場合はなんだかそれらを超越しすぎている。マッチやジミーの場合は、多分本人自身というかアイデンティティ・魂は「近藤真彦」「大西秀昭」で何も変わってないのかも知れないが、栄は「もう栄以外のものにのっとられている」(笑)という感じ。それくらいののめり込み様。何があったんだろう…栄。(7月に載った週刊文春阿川佐和子さんとの対談では、「芸能界で生き残って行くには、人間の軋轢とか、本当にいろいろ大変なことが多いでしょ」みたいなことを語っていた。誰かにいじめられたのか??栄…と心配になってしまうが、多分それだけじゃこんなにのめり込むこともないだろう。多分持って生まれたもんだね。こうなることが運命というか修行とういうか。何勝手に決めつけてるんだ、私は)まあ実際は、お母様を亡くされたときに一体の仏像を彫ったのがきっかけ…ということらしいが。にしても、凄い。



栄は実際、インドに住み込みたい程気に入ってしまい、もっとここにいたいという気持ちがあったそうだが、インドの偉い僧から「日本のようなところで人間のしがらみにもまれるほど大変な修行はない」という言葉を聞き、もっともだと思い帰ってきたそうな。これはいい話だ。私ももっともだと思った。出家した方がある意味楽になる、ということも聞くしな。



一皮向けて帰って来た(阿川さん曰く)栄は、仏像彫刻の本業のかたわら(笑)メディアでの活動・そして瀬戸内寂聴さんと対談したり、講演したり、この秋に大阿闍梨酒井雄哉師と対談を控えるなど「仏教活動」も盛んである。素晴らしいのは、毎月第三日曜日、長野市にある参禅道場「大本山活禅寺」で座禅とお釈迦様が成道前に召し上がったといわれる「スジャータの乳粥」(本場インド仕込み)をいただく会を開いているということである。参加無料。誰でも参加できる。



栄公式サイトの写真を見れば分かるが、その「スジャータの会」での栄の意気込みは言葉に表せない。

吠える栄。真剣な面持ちで粥を食う栄。その姿に圧倒されるだけでも、一度私は行ってみたい。早朝6時半からと、早いけど。恐るべし、滝田栄亀田3兄弟&お父ちゃんも栄の前ではかすんじゃうねきっと。お得意なパフォーマンスも栄えには通用しなさそうだ(笑)




滝田栄 公式Webサイト

http://www.takitasakae.jp/index.html



今まで書いて来て、しかし、もっとも最強なのは公式サイトのトップページに表示されるモノクロ写真だと思った。なんだ、あの意味不明のポーズは(笑)

(願わくば、「オーラの泉」出演して欲しいと思うんだけどね。多分、前世「インドの偉い坊さん」(笑)守護霊「日本のお侍さん」オーラ「金・銀」笑)